マルナオ株式会社

マルナオについて

彫刻の伝統技からはじまったモノ作りは、現在、卓越した技能を巧みに駆使し、
高い精度と美しい仕上がりの商品を世に送り出しています。
先人の軌跡を踏まえ、伝統と革新を融合した道具を作り続けます。

マルナオと箸
日本人がフランス料理を、中国人が日本料理を食べる。
私たちは、新たな時代に向けて、新たな道具を創造する。
皆さまがどの国のどの地域の料理を食べても、口当たりにこだわった箸やスプーンで世界中の食事を味わって欲しいと願っています。
そして、お客さまがマルナオの箸で料理を口に運んだ瞬間から私たちとの深い絆がはじまります。
道具と歴史
鍛冶屋と木工屋が存在して、はじめて一つの道具が完成する。鑿や鉋とともに大工道具三種の神器の一つである墨坪は、家を建てる時に無くてはならないもの。マルナオは、坪車の生産を開始した。当時は、鑿で透かし彫りをした坪車しか無かったが、初代 福田直悦は金沢から足踏み糸鋸機を取り寄せ、電動機に改良することによって飛躍的に量産することに成功した。1939年のことである。
彫刻の伝統技から始まった墨坪車の製作は、新潟県三条市で産声をあげたマルナオにとって必要不可欠だった。
その後、糸巻・カルコ・千枚通しといった古典的な手工具を作り続け、2代目からプラスチック製品も世に送り出すことになる。以後80年にわたり、大工道具を作り続けている。しかし、建築需要の落込みや工法の変化に伴い、新事業を余儀なくされる。2003年、3代目により箸の生産をはじめる。それは、黒檀・紫檀を扱う経験に裏付けされた知識と加工技術を活かしたモノ作りであり、先端まで八角形の口当たりを重視した機能的な箸だった。

マルナオが生まれる場所

肥沃な大地と高精度な金属加工の集積地、燕三条。私たちの生まれ育った地は、人間と自然が共生し受け継がれてきた。マルナオは、三条の町の中ではじまった。長い歴史の中で経験した度重なる水害は、職人の精神を鍛え不屈の魂がモノ作りに込められている。

2014年、三条市矢田の地にオープンファクトリーとショップを併設した本社を建設した。
弥彦山を臨み、目前には四季を感じる越後平野が広がり、森林に囲まれた工場で永久にモノ作りを続けることを誓い、この地を選んだ。

材料を作るという哲学
熱帯地域で何百年もの間、生きてきた木。その木はそのままの個性で、最大限の長所を生かして人間とともに生きてく。マルナオは、世界中から箸やスプーンに適した材料を探し、気乾比重が高く、黒檀を代表とする硬い木を選んだ。黒檀は島や地域を厳選している。なぜなら、木は同じ樹種でも土壌や風土によって素性が異なるからだ。
そして、角材や板材を細く切断し、導管内の水分を抜くため、時間をかけて天然乾燥する。木材が材料に変わる瞬間だ。削っては放置することを繰り返し、材料のアバレや反りを軽減し、一本たりとも無駄にならないように努力する。
さらに、部品の一部として人工大理石や含侵木材、18金や純銀なども材料として採用している。木材と異素材が組合い、ともに育ったかのような1本の材料になる。

私たちには、材料を作るという哲学がある。
マルナオの技
「 シャー シャー シャー 」 工場に響く木を削る音…
生まれつきの器用さと感性をもって箸の先端を1.5㎜の八角形に削る。
口当たりの良さを感じさせる仕上げの研磨は、緊張感のある製品を生み出すマルナオの最大の魅力だ。

私たちは、手で触れ口に入る食具を作っているという強い意識をもちながら、今までになかったスプーンやカップを作り出している。
高精度機械による加工と手技による加工の融合により、独創的な製品を世に送り出している。

彫刻の伝統技からはじまったモノ作りは、現在、卓越した技能を巧みに駆使し、高い精度と美しい仕上がりの商品を世に送り出しています。
先人の軌跡を踏まえ、伝統と革新を融合した道具を作り続けます。

三代目 福田 隆宏